中国政府公認のビジネス中国語検定試験(BCT)、2008年の実施決定
~8月30日及び11月22日、東京、大阪、名古屋、福岡、仙台等の都市で開催~

                           

平成20年6月10日
中国・国家漢語国際普及指導グループ弁公室(略称:国家漢弁)
日本BCT事務局:セリングビジョン株式会社


 このたび中国政府が実施する、世界標準の中国語検定試験である、「ビジネス中国語検定試験」(BCT=Business Chinese Test)が、2007年に続き、2008年も日本で実施されることになりました。2008年は、8月30日(土)と11月22日(土)(いずれも午後を予定)に、東京、大阪、名古屋、福岡、仙台などの主要都市あるいは、企業・大学ごと(受験者50名以上の場合)に開催いたします。国家漢弁とセリングビジョンで共催し、駐日・中国大使館や大学(孔子学院)、各経済団体のご後援(予定)をいただいて実施いたします。

 BCTは、中国語の“TOEIC”(米国英語検定)ともいわれ、世界的にはシンガポール、韓国などで実施されて注目を集めている語学の国家専門資格です。日本において、大学高校、企業内で人気の高まるビジネス中国語教育・研修について公的試験のない日本での導入が待たれておりました。 

 今回は、ヒアリング・読み書き、会話と作文の二つの試験をします。ヒアリング・読み書きの試験結果と、会話と作文の試験結果によって、二つの級の認定審査をし、中国政府から個別の正規認定証を授与いたします。
受験料は、
ヒアリング・読み書き:4,000円
会話と作文:4,000円
学生割引あり(正規料金の20%OFFで各3,200円)

 中国語は、高校・大学では英語に次ぐ外国語教育のカリキュラムになっており、社会人においても、ビジネスコミュニケーションをするために必須の語学に位置づけられつつあります。英語がスクール学習教育の市場として飽和しつつあるのに対して、中国語は潜在的に大きなニーズとマーケットを持っていると考えられます。これは、日中貿易額が日米の貿易額を超えて、日中のビジネス取り引きが増大して、日本にとって中国はサプライヤー(ものづくりの工場)からバイヤー(日本商品を購入する市場)に変化しつつあることもあり、日本のビジネススタッフは英語ばかりか中国語での商談に迫られつつあるからです。このため、BCTの中国語検定証書は、中国企業等と商談する「パスポート」ともなるものと考えられ、日本企業においても今後、BCTは有力な資格検定と認定するものと予想しております。また大学生にとっては、中国語ができることは国際ビジネスを展開する企業への就職がしやすくなり、また高校生にとっては目標とする有名大学に進学することにプラスになるでしょう。
 とくに日本人・企業にとっては、一衣帯水の中国は地理的にも文化的にも欧米諸国と比べ近く、文字も漢字が中国語(簡体字)に似通っており勉強しやすく、BCTを受験しやすい環境にあります。

 セリングビジョンは、二年以上前から、国家漢弁において企画されている国際的な中国語検定試験のあり方についての公式会議への参画とともに、世界のBCT関係の教授等が集まる北京BCT会議などに参画し発表し、2007年日本導入の事務局となりました。現在、国家漢弁では、中国語の世界的な普及のために現行のHSK(漢語水平考試)の見直しとともに、本年5月、日本で実施した子供・青少年向きのYCT(Youth Chinese Test)と、ビジネス向けのBCT(Business Chinese Test)は世界各国で導入する動きがありますが、前回に続いて今回の日本でのBCT実施によって、中国政府認定の試験三点セット(YCT、HSK、BCT)全部の日本開催が定着化されます。
 中国政府公認の本格的な試験でありますので、ぜひ多くの企業や学生などが受験いただけるように、準備をしてまいります。将来は全国試験で一万人以上の受験者を見込んでおります。

以 上

この件のお問い合わせは
セリングビジョン株式会社
105-0003 東京都港区西新橋1-9-1
ブロドリー西新橋ビル
電話 03-5251-3101、 FAX 03-5251-6020
担当 小川、大久保
URL  www.sg-vn.com


<参考>
1.中国主催者: 中国・国家漢語国際普及指導グループ弁公室(略称:国家漢弁)
国家漢弁は、中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)に属し、世界的に中国語を普及させるための企画・管理・実行を行う政府機関です。世界各国の著名大学などに孔子学院を設立し、中国語教師の派遣や中国語テキストを提供し、ネイティブの中国語の教育サービスを提供しております。日本では、早稲田大学・立命館大学・立命館アジア太平洋大学・愛知大学・札幌大学・北陸大学・桜美林大学・岡山商科大学、大阪産業大学、神戸東洋医療学院、工学院大学で孔子学院が活動をしております。
また、国家漢弁は中国政府公認の中国語検定試験を総括しており、HSK(漢語水平考試)のほか、最近では今回の子供向けの検定試験YCTや、ビジネス向けのBCT(ビジネス中国語検定)を所管しております。
そして北京大学、清華大学、対外経済貿易大学など中国全土の大学や、高等出版教育社、外研社などの政府大学系出版社等と連携をして、中国語の教育に関するあらゆる活動を総括しており、特に国家漢弁の指定する中国語の教科書、問題集は、世界の教育者などから注目されております。
URL:http://www.hanban.edu.cn/cn_hanban/
住所: 中国 北京市西城区徳勝門外大街129号(德勝尚城A座)

2.日本主催者 :セリングビジョン株式会社(中国名:东电超远景公司)
東京電力の社内起業制度を活用して平成14年に東電社員が設立したIT教育会社です。都心部を拠点に法人向けのITソフト・ハードの販売および講演・研修事業、市場調査・コンサルティングを行っております。近年では、中国語の検定試験の日本導入とITを駆使した遠隔教育に力点を置いており、特にBCT普及に努め、日本BCT事務局を運営し、北京事務所も正式開設しております。
資本金3500万円
社長岡部秀也
URL:http://www.sg-vn.com
本社:東京都港区西新橋1-9-1
ビジネス向け研修とインターネットパソコン会議を組み合わせた国内・海外との実践的な遠隔教育を目指しています。中国語、英語の翻訳や出版事業および三ケ国語によるWEBの企画制作も展開中です。

3.中国政府(教育部)認定の中国語検定試験について
中国政府(教育部)は、中国語学習の世界的な学習者のニーズの高まりに対応して、様々な分野における、異なる学習能力レベルと世代に応じて下記の三つの検定試験を実施あるいは準備をしております。日本での導入は、これまでHSKのみでしたが、2007年10月27日に第一回YCTを実施、同年12月22日に第一回BCTを実施、2008年5月24日第二回YCTを実施いたしました。YCTとBCTは、中国語を母語としない方々を対象とする国際標準の新たな試験です。
  • YCT(Youth Chinese Test=15歳以下の子供・青少年向けの中国語試験)
  • HSK(漢語水平考試)
現在日本でも実施されている、主に大学生や社会人を対象とする中国語のアカデミックな試験です。基礎、初等・中等、高等の三つのレベルがあります。
  • BCT(Business Chinese Test=ビジネス中国語検定試験)
ビジネスシーンにおける交渉やコミュニケーションでの中国語を検定する試験です。5段階に級が分かれております。初等レベル以上の中国語能力のある方々は、BCTの受験が勧められます。
世代的には、YCT⇒HSK⇒BCTの順に勉強するのが一般的です。
いま、日中貿易が拡大し、中国と日本のマーケットに向けての日中のビジネス交流が盛んになっており、BCTは、日本企業やビジネススタッフの中国語学習ニーズがもっとも高い検定試験と判断しております。
これら3つの中国政府公認の試験比較表は、別添(PDF)の通りです。

4.中国語検定試験に関する参考写真

駐日・中国大使館教育処・孫公使、魏先生を、当社幹部が表敬訪問(右から二人目が駐日・中国大使館教育処 孫公使、最も左が魏先生)

(北京での外研社主催のBCT国際会議で中国等の大学教授とともに当社社長・岡部が講演。平成19年7月21日)