福島第一原子力発電所の現地視察と新装Jヴィレッジ



2018年8月23日
セリングビジョン株式会社


 弊社は日本電気株式会社(NEC)の幹部の皆さまと共に本日、東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所を訪問して、現地の最新状況を視察し、発電所スタッフの皆さまに発電所敷地内をご案内いただくとともに、所長とも意見交換する機会がありました。
 東日本大震災から7年半ほどが経ち、復興に関係する多くの政府、自治体、企業等の皆様のご努力の結果、作業員は以前は放射線防護朊や全面マスクの装着が必要だった状況が、今では構内の96%は一般の平朊で歩けるほどに放射線量が下がり、原子炉も冷温停止状態を維持して安定していることが分かりました。これまでの長い間の「冷温停止状態《を継続しつつ、対策が着実に実を結んでいると感じました。
 これから始まる炉内燃料デブリの対策と使用済燃料棒の取り出しは今後30*40年と続く廃炉工程の第一歩として大事な作業になります。また地下水流入を防ぐための遮水壁になる凍土壁(全長1500m)をつくるための冷媒を流すための移送管パイプが稼働し、大規模な対策が講じられております。
 建屋内汚染水を取り除くため、セシウム、ストロンチウムや多核種を除去する多段階の対策装置が運転しており、トリチウムを除く62核種を除去した貯蔵タンクが敷地内に並べられておりました。自然界に存在する水と同じ主成分のトリチウムを将来的に希釈して流す方向が世界の流れですが、国際標準に沿って、地元への理解活動を推進していくことが重要と思いました。

 構内には数年前に大型休憩所の建物ができ、中には食堂やシャワールームがあり、更にはコンビニもあり、猛暑の厳しい環境のもとで一生懸命に作業等に従事されている4200人もの(最盛期は7000人)作業員の安全環境対策が施されていることもわかりました。

 今回の視察を通して、現場の実態を身をもって感じることができました。NEC様と同様、「ふくしま応援企業ネットワーク《の会員でもある弊社は、福島復興に向けての更なる貢献をしたいと考えております。
 今回は、Jヴィレッジにも訪問し、ちょうどオープンした改装の建物、ホテルやサッカー練習場も訪問しました。
 東京オリンピックを踏まえ、最先端の施設が整うJヴィレッジでの青少年を含めたサッカーやスポーツの振興が深まることを祈念しております。



福島第一原子力発電所新事務本館前にて


以 上


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